ほぼ日曜週刊タイ生活

タイ生活とタイ国内旅行を楽しく

タイ現地採用を通して

さて、別ブログの復刻版が続きます。その前に・・・

 

 

まずはじめに

実はタイでの生活を終え、帰国しました。なんとなく最近はブログが手抜き、いや、内容がやや薄味なのは帰国などでバタバタしていたからです。また、帰国手続きやその後については8月以降に記載していきたいところです。

 

 

タイ現地採用での大きなイベント

祭りごとはどこの誰も好きですが、会社主催の大きなイベントで驚いたのは、この思い出でした。それは、スポーツ大会と忘年会。 もちろん、これはコロナ前のお話です。

 

まずは、外見から入るということで・・・

なんと今日だけのために従業員へ用意された特別なポロシャツがあり、チームを4つに分けられポロシャツのワンポイントで色分けされています。色はピンク、オレンジ、黄色、赤で私は赤でした。日本であれば、青や緑がありそうですが、さすが蛍光色の選択です。

 

スポーツ大会

去年まではマラソンなど本格的なスポーツ大会だったらしいのですが、今年からはお遊戯な感じ。

 

風船を潰すスピードをチームで競う

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風船を潰すと中の粉?が破裂してそれが舞うので、私は逃げましたが皆さんはそれを楽しんでいました。それに、周りの写真撮影が多いですな。

 

他に、水風船をシートに乗せて次の人へパスするスピードを競う。 

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ボールを思いっきり落とし、水風船が破裂、水が飛び散るうぅ!皆さん盛り上がります。写真中に私もばっちり写ってるんです。お探しあれー

 

写真でポロシャツの袖や襟元に色がありますが、それがチームの色分けです。結局私のチームは負けましたが、皆さん大盛り上がりでした。

 

ゲーム大会

スポーツ大会が終わると、次はゲーム大会。

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それぞれのブースでビンゴやボールを的に当てるような、お祭りで見られるゲームです。商品はお菓子やぬいぐるみなど。同様に皆さん楽しんでおられました。もちろん、私も参加。

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ここは一人一回必ずトライできる特別なゲームで、上から吊るされた紐を選び必ずプレゼントが何かしらゲットできます。

 

プレゼントの内容は、自転車(どうやって持って帰るの?)扇風機(良い思い出ないよ (笑))、炊飯器、クーポンなど。私は参加賞の200バーツクーポンが当たりましたが、使わないお店のクーポンだったのですぐに現金と交換してもらいました。

 

全てを忘れる忘年会のスタート

思いっきり遊んだ後、夜は忘年会という名のパーティのスタート!雨は降る心配も、寒い心配もないので、屋外のステージ会場で開催。

 

ダンサー、コックはスタンバイ

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手前のお兄さんは誰よ?

 

コックさんたち

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おじちゃん、油入れているのによそ見やめてー!

 

なんと後方には警察とナースも待機。

屋外なので、警察の許可も必要ということ、ケンカもあるようなので、警察は通常呼ぶそうです。しかもあるテーブルでは一緒にご飯も食べておられたので、そのテーブル周りは変な緊張感がありました。

 

横の草むらは、皿洗いと酔っ払いの介抱場所。

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パーティでは大音量の音楽とダンス、そして景品の発表。

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景品には、お昼のゲーム大会よりさらにすごいらしく、金塊、やたら大きいテレビなどらしく、人によって景品が月給と同じ金額になったり。私はもちろん、景品は当たりませんでした。 

 

皆さん、呑んで食べて、歌って踊り、倒れてました。通常話さない人とも、かんぱーいしたりと、私も楽しみました。

 

ステージのライトあっーーーぷ!!

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 ま、まぶしい。話をしたくても、大音量の音楽で声はほとんど聞こえません。

 

なんと飲み過ぎて倒れ、ストレッチャーで運ばれた人もいました。その人は昼から飲んでいたようです。ナース活躍。

 

そして、次の日はケロっとパーティであったことを忘れている。メリハリよいね。

 

良い、悪い意味の両方です。そんな、タイのパーティ文化でした。

 

今年は最後のほうでタイ経済も悪くなりつつ、会社もあまり良い業績ではないのに、こんな盛大なパーティを開催。タイ人はこれをすごーく楽しみにしているので、予算は削ることができないらしいようです。

 

 

上司からのフィードバック

実は、忘年会ではせっかく私を雇った上司と同じテーブルで話す機会ができたので、フィードバックを貰いました。

 

 

上司が持ってきてくれた、ウイスキー。

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年代もので12年が一番おいしいということで、持ってきてくれました。たしかに、呑みやすかったです。おっと、呑み過ぎに注意です!

 

 

上司へ一番聞きたかったことを聞きました。

「私は別分野の別職種で働いてきたのに、なぜ雇ってくれたのでしょうか」

 上司「技術者な感じを受けたから」

 

なんと、完結で分かりやすいご意見で、しかも私が目標としていたことです。

 

ただ、技術者って何?です。別の機会に上司に聞いたことがありますが、ステップごとに論理的に進めていく人のこと。

 

たとえ職種は違えど同じく仕事ができるだろうと思って雇い、今の仕事ぶりからも技術者である、と言って貰えました。

 

私にとっての技術者とは

私の名刺には、エンジニアと書かれています。 私は技術者として、大切にしていることは3つあります。

 

・事実と考察を分ける

・こうだからこう、とステップごと論理的に進める

・多角的に物事を眺める

 

とくに、3つ目は私の趣味のようにいろんなことに興味を持ち、それを通して得られた経験や知識は他の見方をするために必要と思っています。多角的だからこそ、点のものは線、三次元に見え、深みが増します。

 

今は新たな視点をもつために、日本を出てここ、タイで生活をしながら仕事をしていることにも通じます。ここでの経験が多角的に見ながら進み、そのなかで次が見えてきたら、いいなと思っています。

 

技術者として。そんな、自分の位置を再認識できた、忘年会でした。

 

タイ現地採用を通して

さて、帰国してタイで働いたことを振り返ります。会社からの命令での海外赴任(通称:海外駐在)ではなく自ら海外の仕事を探して移動(通称:現地採用)しました。

 

自分から選んで国を出ましたので、それなり責任や自己負担(移動費や居住費の負担)もありましたが、仕事内容は自由度が高く、楽しく過ごすことができました。しかし、「キャリアアップの難しさ」という壁にぶち当たりました。これはタイから帰国した理由の大きな理由にもなります。

 

現地会社ですので、現地人(私の場合はタイ人)を優先しますし、外国人としての価値(ビザ配給理由)が求められます。また最近はコロナ関係でどの会社も外国人に頼るのではなく、自国民でどうにか対処しようとする風潮です。そのため、海外駐在の多くの人が会社命令で急に帰国した話を多く聞きました。私の場合は、現地採用ですし得に問題ありませんでしたが、これからのキャリアを考えると自国に戻るほうが良いと思いました。

 

私の働いていた会社は私以外の現地採用もおらず、そのうえ前任者もいない状況でしたので、私のポジションはあってもなくても、会社運営に大きく関わりはなく、そのため引き継ぎもすんなり終わりました。

 

私の過去ブログで記載してきましたが、日本を出ることにより「外国人」としての見られ方、過ごし方を経験できたのは大きいです。とくに日本は島国で他国の人が少ないので、貴重ではないかと思います。また、タイ人の文化や気質からくる仕事方法も学び、それに打ち解けながらも日本人としての価値を知ることができました。

 

やはり重要なのは、「こういうこともアルアル」と受け止める力でしょうか。もともと、海外の人と仕事が多く旅行でも培ってきたつもりですが、自分とは違う考え方と衝突した場合にはこの考えが大切なのではないかと思います。それが、一番タイ現地採用として仕事してきたなかで一番学んだ内容であり、それが日本へのお土産なような気がします。

 

これから、この経験を活かせるようにしていきたいと思います。