ほぼ日曜週刊タイ生活

タイ生活とタイ国内旅行を楽しく

タイで道に迷う

世界中どこでも道に迷う私。いわゆる方向音痴です。自覚があるにも関わらず、それでも方角を気にすることは皆無。さらにタイでは私にも負けない方向音痴の方々がおられました。今回はそんなお話を。

 

方向音痴の特徴

方向音痴の人にありがちなことを列挙します。もちろん、私は全て当てはまります。

  • 迷っても引き返さない  
  • 近道をしたがる
  • 地図より直観を信じる
  • 距離感覚がおかしい
  • 迷っても楽しそう

多くの方向音痴はたとえ迷っても、迷った道中を楽しみます。私も地図を見ないで直観に従うと知らないお店が発見できることに面白さがあると思います。

 

一番大切なのは、道に迷った!とパニックになってはいけません。そして、イライラしてもいけません。そして、他人を巻き込んでもいけない、そんな例を今回方向音痴のタイ人の影響を受けた内容のお話です。

 

タイにおける目的地へ向かう手段

タクシーを始めタイ人の車にはナビ無が多く、またスマートフォンの地図ですら見ることもありません。自分のカンと経験で運転していることが多い印象です。なので彼らに地図を見せて場所を指し示し「ここに行きたい」が通じにくいのです。こういう場合、目的地に近く目印になるような場所を伝え、彼らの反応が「そこなら分かる」であれば、なんとか目的地へたどり着くことができます。

 

これは多くのタイ人にとって地図を読める力より、道を覚えている力があるということなのでしょう。

 

ここで目的地への行き方で面白い事例を紹介します。最近流行りのウーバーイーツ(食べ物配達)は、タイでは何もバイクや車だけの配達ではありません。

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写真はFacebookの記事より。雨により浸水しても船配達で大丈夫です。受け取る人もご満足のようで、にっこりタイスマイル。

 

さて、過去の方向音痴の事例をご紹介します。

 

事例その1:地図がやはり読めない

今では大有名なGrabタクシー。タイでも、私の住むシラチャを始め旅行先でも大活用しました。

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お迎え場所が主要箇所であれば、Grabアプリ内の検索画面で主要箇所を選択し、迎えに来てくれる、、、ハズです。しかし、プーケット旅行でトラブル。先日の記事中で少し紹しましたが、カクテル作りに大いに楽しみ、おなか一杯食べてホテルに帰ろうとタクシーを呼んだ時のこと。

 

タクシーを待つこと数十分経過。いつまでもタクシーがお迎えに来ません。

38becca.hatenablog.com

このカクテルのお店は小道の奥で分かりづらい場所に位置していたことを思い出しました。

 

結局タクシー運転手から「どうやって目的地へ行けばよい」というメッセージが届きました。「地図を見てくれ」としか言いようがなく、例によって運転手は地図を読めない様子。そこでキャンセル料金は約100円ほどかかりますが、私も説明できないのでキャンセル。次に依頼したタクシー運ちゃんはスムーズに迎えに来てくれました。

 

教訓

迷いそうな場所は、タクシーの運転手には分かりやすい場所に変更するか、スムーズに行かない場合は早めにタクシーをキャンセルすべし

 

事例その2:楽しく道に迷う

次は、先日動物園に行った帰路の話です。往路、家から動物園はタクシーを呼べば数分で迎えが来ました。ところが、帰路では何分たってもタクシーが引っ掛かりません。先のカクテルのお店とは異なり、動物園という分かりやすい場所なのに。

38becca.hatenablog.com

 

なぜ

 

理由は動物園の場所が問題でした。山中で周りは何も無し。

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たとえ、動物園という観光地とはいえタクシーが来ないのです。 他の来場者の移動はどうしているのかというと、自家用車またはバイクを使っていました。

 

どうやって帰ろう。とりあえず、入場門の近くで様子を見ることにしました。

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数分待っていた時、あるバイクのおばちゃんが来て、「帰る手段がないなら、車手配するよ。」と話しかけてくれました。

 

先ほどの事例にもありました過去の教訓を思い出し、分かりやすい場所を目的地として、お金の交渉をして車を待ちます。

 

ここでどこかに連れていかれる危険はないか、と不安に思いましたが、来てくれた運転手は女性二人。しかも一人はトム。動物園で働くスタッフらしいのですが、街へいったん戻るついでに私を乗せてくれるというもの。それに私の長年のカンでこれは大丈夫だと。

 

なお、その車が「すぐ来る」と言って、どれくらいかかったでしょう。

 

前回のブログ投稿で長々と書き散らしたタイ時間感覚の通り、20分以上かかったことは言うまでもありません。タイ時間感覚は、「すぐ」イコール「20分以上」。

 

さて、私が指定した目的地は街中にあるカフェです。お昼ご飯を食べたかったのです。

地図を見る限り、大きな道路沿いで分かりにくいことはないはず。 それに地図をパッと見た運転手は、「この場所は分かるよ」と即答。スムーズに到着できると期待しました。そろそろお腹もすいてきました。

 

早くご飯にありつける!と思ったのですが、やはり私が非常に甘かったです。

 

道中、もちろん地図を見ることなく走行。Google Map様が示す最短ではない方向を自分の近道感覚を駆使して楽しく話をしながら、確実に道が反れています。

 

いやな予感。

的中。

 

なぜか目的地を囲むようにして、行先へ向かう。その道は目的地とは方向が違うよ、とGoogle Map を指しながら説明しますが、「すぐ到着するよ」と言って聞きません。方向音痴が持つ根拠のない自信と直観。

 

赤矢印が目的地、車の現在位置は違う方向へ確実に向かっています。

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お腹もだんだんすき、イライラもしてきました。

 

しかしどうしようもなく、彼らの楽しそうな雰囲気に合わせ、道中目的地までの到着を耐えます。どこか連れていかれるのか、とも思いましたが、なんとか目的地のカフェへ到着。

 

これが距離に応じたタクシー代金であれば、確実にぼったくりです。お金の交渉は最初の言い値で良かったので、まあよし。運転手たちにチップを渡すことは微塵にもこの時思いませんでした。

 

さて、到着した このカフェは私の好きなサラダ専門店。いつか行きたいと思っていたお店でした。ようやくサラダにありつけました。いつもよりサラダが一層美味しかったのは書くまでもありません。

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ちなみに、海苔巻きになっている食べ物は固い豆腐です。

 

次の目的地

昼食後、この日は超時間もの他人の方向音痴に耐えた自分へのご褒美として、有名なケーキ屋さんに行こうと決めました。Grabタクシーを呼び、スムーズに迎えにきてくれました(当たり前)。

 

が、到着場所はこれまた行きたかったお店ではなく、違うカフェ。

 

とりあえず、カフェでしたのでまあいいや、そこでケーキを美味しく頂きました。

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この時、正確な場所に到着しなかった原因は単純に私がタクシーアプリで行先を指定するときに、なんとなく行きたいお店と同方向であったので、お店の名前を確認しなかっただけ。

 

つまり直観を信じて、私も地図をちゃんと読んでなかったことは、お分かり頂けるでしょう。この日はほとほどにして、目的地にスムーズに到着できないという、道の運がなかったとしか言いようがありません。

 

なお、このお店の雰囲気は素晴らしかったです。これは外にあるブランコと台。ここも席なのでしょうか。

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意図せず新しい場所へ行くのも、お店開拓に出会えるいい例ですね。という結論にしておきます。

 

総じての教訓は、方向音痴は自分で楽しむのはいいが、他の人を巻き込んでは大変迷惑であること。そんな道に迷ったタイ人と私の方向音痴の事例でした。