ほぼ日曜週刊タイ生活

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最近のタイの空気(2021年1月)

最近のタイの空気について、大気(PM2.5)と感染症のお話です。今回は長文なので、お時間ある時にお読みください。

 

 

タイの大気

乾季の名物、PM2.5がやって来ました。朝から靄で風景がドンヨリ。

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この時期のタイ国内の空気質指数(Air Quality Index (AQI))のマップ。大きい値ほど、大気汚染が悪くなります。100以上は健康に悪いとされていますので、悪すぎる状態です。私の住む地域は赤丸で、バンコク同様に健康に悪い状態になります。

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PM2.5の一つの要因は車両から排出される排気ガスが挙げられますが、そうであれば年中または乾季の間はずっとドンヨリしているはずですが、PM2.5が酷いのはだいたい1月中旬から2月中旬です。

 

この時期の特徴として、焼き畑農業による影響が大きいとされています。NASAの火災マップで近隣諸国と比較してもタイ付近の国は真っ赤状態です。

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出典元:

firms.modaps.eosdis.nasa.gov

加えて タイは隣国カンボジアの空気の流れの風上きになっていることも影響しているでしょう。

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最近はタイ政府により一部の焼き畑は中止されていますが、上記のように隣国の影響も大きいので国同士で協力しないと解決しない問題ではあります。

 

できることは、なるべく外に出ない、室内ではシャープの空気清浄器が大活躍といったところです。

最近の感染症

以前のブログで記載のとおり、バンコク郊外でのクラスター発生により、12月中旬から感染症が急増し、私の住んでいる地域(チョンブリ県)は越県禁止となりました。

 

私の地域付近はそのバンコク郊外の感染源地域とは、別に理由がありました。それは、ギャンブル場所に集まった人を中心に感染症が広がったという原因です。

 

ギャンブルには、ムエタイ以外に鶏さんの戦い(闘鶏)はタイで人気で、今回はその闘鶏の場所が感染源の一つとなりました。

 

ここで、鶏にまつわるタイ歴史は覚えてますでしょうか。アユタヤ朝時代の軍神と言われたナレースワン大王が戦争前に闘鶏で勝利のゲン担ぎをしていました。今でも、タイには鶏を祭る場所はたくさんあります。

 

写真はアユタヤにて、鶏様に囲まれるナレースワン大王。

f:id:Manax:20210127125435p:plain今回はそのギャンブル場を感染源となったのがチョンブリ県の隣の県で、その影響がチョンブリ県にも広がりました。

 

ギャンブルで人が集まり感染源となる。しかも違法であったので、ついでに逮捕という・・・

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私の住む場所が感染源に!

私の住む場所は、チョンブリ県シラチャ郡。日本人が多いことが特徴です。

 

年末にタイの別県からシラチャ郡に遊びに来た、とある日本人旅行者が年始に自宅へ帰り気分が悪くなりました。PCR検査で陽性反応。その後、その人の行動履歴は詳細に報じられ、なんと私の住んでいるコンドミニアムの人と接触していた履歴もあり、その関係者(日本人)もPCR検査で陽性反応。

 

トータル4名の日本人の陽性反応にシラチャ郡からも、注意喚起及び履歴にあるレストランやスナックに立寄ったのかの確認の要請に、一時期田舎の地元ニュースでは騒然となりました。私は実はそのニュースを知らず、立て続けに上司や知り合から、ラインでの連絡があり知りました。

 

在日本大使館のホームページに細々と記載されたニュースです。

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私といえば、該当の人がチョンブリ県に来た日程は、プーケットへのびのび旅行して、帰った後は少し旅行疲れしていましたが、ピンピンしていました。

 

出社後に会社人事からも私に行動履歴のヒアリングがありました。感染者が行ったとされる該当レストランはほとんど「焼き肉店」だったのが幸いです。なぜなら、私は肉は食べません!この理由に、タイ人も納得されていました。

 

私の住むコンドミニアムを始め、いろんなホームページには、日本人感染者の行動履歴を掲示されています。何日、何時にどこに行ったのか赤裸々に行動履歴が公表され、プライバシーはありません。

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会社のテレワーク事情

私の住むコンドミニアムの住人は感染症が発覚してからは、入口での検温チェックが始まりました。

 

私の会社は製造業で、ほとんどの人が製造している製品を目の前にしながら、デスクトップパソコンの仕事で今までテレワーク導入できていませんでした。今回の事例と政府によるテレワーク推奨を受け、ノートパソコンを持つ数名はテレワークが始めようと準備していたところ、私のコンドミニアムの事例とその後シラチャ郡でたしか20名前後の感染者増加。

 

ある金曜に「来週月曜から14日間はテレワークしてください。」と言われました。

 

言われたのは就業1時間前。

 

私の現在の仕事は現物がなくてもできるのと、ノートパソコンの仕事で情報アクセスももともとインフラがあったこともあります。が、もっと早く言ってよー

 

金曜ののほほん状態だったからこそ、驚きました。一応ネットワーク確認やら持ち帰る資料の準備でバタバタしました。

 

ちなみに、私の会社では、私がテレワーク第一号で社内で少し話題になったようです。

 

憧れテレワークの体験

テレワークは憧れでした。製造業で、できないだろうと思っていた分、体験できましたので。通勤時間がないぶん、ゆったりと寝れます。しかし気持ちもユルユルであったことは否めません。

 

体調確認は毎日、携帯アプリから会社の人事担当に結果を連絡します。アプリは政府が開発し、お店や病院に入店するたびにQRコードを読み行動履歴を残すものです。携帯のGPSも常にOnにすることを推奨され、4段階にリスク分けされているようです。

1.Very Low Risk 
2.Low Risk
3.High Risk
4.Very High Risk

また、感染者と何らかの接触があった場合にアラートで知らせがくるようです。

 

アプリによるリスク判断の結果、QR表示とリスク判定結果の表示を会社の担当者へ連絡します。Very low riskしか経験ありませんので、良い状態です。

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たまには外へ

家の中ばかりでは、よくないので たまには外に出て散歩しようと思いましたが上述のように、PM2.5が酷いのでタイミングを見計らい外出しました。

 

道すがら、儚いサンタクロースの帽子。儚すぎます。

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この時期は外で、ココナッツが販売されています。

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7個で100バーツ。7個はさすがに家で置いておけないので1個購入(15バーツ(約50円)。ストロー付きです。

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新鮮で少し甘く美味しかったです。

 

体温測定

コンドミニアムの入口の温度検査は元々、入口の守衛が測定していましたが、今ではこの機器が設置されています。赤矢印部分に、額または手のひらを近づけて体温測定します。

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この装置はタイではお店や会社やどこでも見ますが、日本での体温測定の機器はいかがでしょう。

 

タイあるあるですが、この機械は電源から充電されているはずなのに、表示されている電池の残量は残り1だったり(おそらく電源が繋がっていない)、誰が測定してもエラー表示(これはいいのか??)だったりと、この機器の測定の確からしさは一体、と思います。

 

さて、その後アプリチェックでも私は常にLow Riskで成績は良くなりましたので、晴れて14日ぶりに会社へ出社。少し楽しみでした。

 

14日ぶりの出社

14日ぶりに会社へ行くと、タイ人からプレゼントを貰いました。「よくぞ、ご無事で。」と。ある人から、マスクとハンドサニタイザー。隔離前に欲しかったですけれど、ありがたく頂戴しました。

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マンゴー。熟すと、右側の緑マンゴーが左側の黄色マンゴーへ色が変化します。お見舞い品のような感じでしょうか。

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このマンゴーは家で「勝手に」できた果物でおすそ分けでもあったようです。優しいタイ人たちでした。

 

現在の状況

大気のPM2.5は最近100以下の日もあって少しマシに、感染症については私の住むチョンブリ県は連続5日で新規感染者ゼロ(ほんまに?)になり、ひと段落です。

 

この状態を受け年始から学校が休校であったところを来週から一部再開するようで、こども達も始め休み疲れから喜んでいるのでは(タイではのんびりしたい人が多いので、休み疲れが無い可能性がありますが。)

 

大気と感染症が落ち着き、ある日突然、急な指示が無いことを祈るのみです。