タイで歯列矯正~矯正はじめ(前編)
タイに来て、歯列矯正を始めました。現在、矯正を始めてはや1年と3か月。矯正終了まで2年くらい費やすのが通常らしいので、約半分終了したところです。
さて、トップの写真がかの有名なスティーブジョブズなのか、どうやって矯正の話と関係あるのか、お楽しみに。
そもそも私は日本で歯の並びは気になっていたものの、矯正するつもりはありませんでした。
しかし、タイでは子供から大人まで男性も女性も矯正している方をよく見かけます。街中の歯科カンバンにも矯正やってます!がよく見られます。
矯正でゴムカラーを付ける色もこの国らしく、色とりどりでカラフルです。
日本であれば、ゴムカラーを分かり難い色を選ぶことが多いと思いますが、むしろ矯正していない人ですらオシャレで?矯正器具をつけるとか。こんなところは、日本とタイの考え方の違いですね。私も緑や赤のゴムを付けます。後編でその写真を晒します。
そんな矯正の話について書いたら長くなりましたので、2回に分けてブログ記事を書きます。今回は矯正スタートあたりのお話です。
矯正スタート
タイのそんな雰囲気のなか、せっかくだから矯正を始めようと思いました。矯正器具にの金額も日本の約1/3というのが相場でお得。(日本では約100万円、タイでは約30万くらいと言われました。器具の種類にもよるので、だいたいです。)支払いは2年の分割支払いで、治療代は毎回その器具に上乗せされています。
実際、私も矯正を始めたところ、「矯正始めたのね」とタイ人からよく声をかけられました。「私の子供も矯正を今度始めるのよ」、「私も前に矯正はしたのよ」という会話になります。
それだけ人の歯の並びに気を付けていると思います。よく言われますが、日本人は歯の並びを気にしない人が多いと思います。
海外の風刺漫画では「出っ歯の人=日本人」というイメージにもなっているようです。日本人の知人でも八重歯がかわいいと考えている方も多くいますが、多くの国ではそれを良しとしない気がします。
日本人は歯列を気にしない人が多いのはなぜ(個人の意見)
なぜ日本人は歯を気にしないのか、これはあくまでも自分の意見ですが、「自分の歯を見ることは少ないから」ではないでしょうか。
タイや周辺の東南アジアをはじめ、だいたい海外の方は自撮りが好き(大好き)です。なんと、自撮り写真をデスクトップパソコンの写真で晒しているくらい。しかも、デスクトップの自撮り写真はよく更新されていますわ。
「自撮り」は当たり前ですが、自分の顔を見ることになります。「どの角度で、どんな表情が良いのか」を最適化しながら撮影しますよね。見栄えをよくするための一つに、笑顔が大切であり、笑うと歯が見え、「歯を綺麗にしないと」という意識に繋がるのではないかと思います。
もちろん、自撮り自体は最近スマートフォンが使われてからのトレンドでありSNSで自分をアピールする手段が増え、身近に写真を撮る手段になったからではありますが、おそらくスマートフォンが無い頃、昔は鏡でよく自分の顔を眺めていたのではないかと想像します。
一方、日本で自撮りが好きでは無い人が多いと思います。かくいう私も自撮りをしないほうで、自分の写真を送付してと言われた時に改めて写真撮影をしないといけないことが多々あります。
よくありますがLineやFacebookなどSNSのプロフィール写真は自撮りの写真が使われることは少なく、自分を客観的に見ることが少ないように思えます。私もプロフィールは自分の写真ではなく、置物の写真です。
よく質問されるのは「あなたのプロフィール写真はあなたのベストなのか」。ぐさっときます。
欧米人では自分が魅力的に映る角度・明暗をうまく使いこなし、自分を魅せることを熟知しています。似顔絵写真はカッコイイ、綺麗なものですね。かのSteve Jobsもあの顎をさりげなく抑えている写真、カッチョイイですよね。
白黒の写真なのに、イケてます!!
でも歯は見えませんけれど、、、
私も矯正を始めると、歯を鏡で見る時間は長くなり人の歯の並びも気になりました。矯正が終われば私も自撮り好きになるかしら?
矯正の病院へ
日本人でタイに来て矯正を終えた人からおすすめの先生を教えて貰いました。先生はタイ人ですが、上手と評判だそうでその先生に決めました。
病院は家から徒歩5分ほどの総合病院の中の歯科です。日本語通訳付きですごくいいのですが、先生はバンコクから月に1回しか来ないので、その日に合わせないといけません。何かあっても先生が来られる日と待つしかありません。
写真は総合病院前のモニターです。
黒い部分は素子が壊れています。たしか、私がタイに来たころからそのまま。つまり修理する気はさらさらない。
この総合病院は大きいです。
階ごとにいろんな部門が分かれています。
待つ人も多いので、無料で水も飲めます。
さて、歯科の場所へ
なんとこの歯科の横には休憩コーナーでお菓子やらアイスが販売されています。
歯科の隣なのに。
先生は日本人の患者も多く、「口開けて」、「噛んで」など頻出用語は日本語で話掛けてくれます。やはり、単語でも良いので相手の言語を使うと印象は良くなりますね。
しかも診療中は、あるあるですが、部屋のクーラーはすごく効いていて寒いです。先生や助手はなぜ寒くないのか?というのが毎回の疑問。そして、部屋ではノリノリ音楽が流れています。音楽の種類は幅広く日本のジブリピアノからタイ?のロックなどなど、鼻歌まじりで治療されます。
歯列矯正前の抜歯
矯正前に抜歯が必要かは議論がありますが、抜歯しないと出っ歯の改善は難しいようです。歯の並び具合によりますが、通常矯正するなら抜歯が良さそうです。とはいえ、抜歯のリスクもあるので、先生の抜歯に対する考え方というのも大きいようです
抜歯の思い出
注意:生々しい表現になるので、痛みが嫌な方はこの項を飛ばして、次の後編をお楽しみにお待ちください。
抜歯は久しぶりです。私の覚えている限り、抜歯は小学生の乳歯以来の経験がしますが、あの時は抜けかけの歯を抜いたハズ。
今回は丈夫な歯を抜くという、矯正のための強制です。
私の行く病院は総合病院の中にある歯科なのか、抜歯、歯の掃除、虫歯、矯正など作業担当で先生が異なります。先生ごとに予約しないといけません。
今回抜歯は左右上下1本ずつ、つまり合計4本を2回に分けました。もちろん麻酔をかけます。そして、抜くのは・・・器具を持ってきての力技です!!
分けた2回で異なる先生でしたが、最初の先生の時はなかなか抜けず、大変でした。助手の人が私の顔を持ち、先生がかなりの力を使って抜歯するという形で、抜ける瞬間の「ごりっ」という音は麻酔の中でも頭の中でよーく響きました。
2回目の抜歯は前回のこともあり、ビビりましたが、先生が上手で、すっといつの間にか抜けました。やはり先生の力量の違いは大きいです。
抜歯後はもちろん血が流れるように出てきますが、麻酔状態なので口が半開き。綿をしっかりと噛み、綿に血を染み込ませることを意識しないと、いつの間にか口からよだれのように血が落ちてしまう・・・ことも何度かありました。気を付けないと。たしか約5時間後くらいには、血も固まりました。
矯正中でだいぶその抜歯箇所が埋まってきた状態の写真です。
さて、ここまで来たらやっと矯正のスタートです。今回はここまで。ここからの話は後編にて。